山行き用の時計の話

山行き用の時計の話ですが、普段、携帯を時計の代わりにしていても、山に行くのにリストウォッチは必需ですよね。
基本的にアナログの方が区間ペースを把握しやすかったり、目標タイムの感覚が一瞬に理解できる気がしていて、私の愛用は長いことカシオのARW-320という気圧高度計付き防水時計でした。
20年くらい前、ある企業の工場を視察にうかがった際に頂いたもので、高度によって微妙に放電時間を制御しなければならないハイテク製品のために開発した小型気圧センサが流用され、カシオが初めて腕時計に気圧高度計を搭載したのだそうです。とても素晴らしい時計で、時差も年に数秒程度でしたし、気圧計測の誤差も非常に少なく、現在のプロトレックの原型となったモデルのようです。

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さすがに年季が入ってボロボロになり電池を交換しても動かなくなってしまったので、数年前、普通にG-SHOCKのアナログ針付きを購入したのですが、何度か山へ行ってみると失敗だったと気が付いた。思いのほか時計はズレて行くので都度、時刻合わせしなくちゃだし、余計な虚飾が多くて見づらく、一瞬で時刻が読み取れない。
やっぱりちゃんと選ばなきゃという訳で、あれこれ眺めてみるが、カシオマナスルシリーズは見栄えは良いが値段に見合う実用性はとても感じられない、第一、マップ内臓の新しいハンディGPSが買えちゃう値段だ、そのほうが衛星同期だから時刻は正確だし日没時刻も方位も分かるから腕時計は意味ないかな、なんて思いつつ、やっぱり山でいちいちGPSをポケットから取り出すのはやっかいだし、GPSだけだと万一のときにリスクあるかなとか…。

で結局、アナログタイプをあきらめて、スントコアとプロトレックを比べてみた。
かっちょ良いのは断然スントだよね、センスが良いと思われたいなら決まりでしょ。ところが、弱点が2っある、電池交換が特殊で時々トラブルの噂があることと、電波時計じゃないってところかな。
プロトレックにはタフソーラーでかつ電波時計のタイプがあり、殆んどメンテナンスフリーなのに、常に完璧な時刻表示って信頼感はフィールドユースにとって明らかに大きなアドバンテージですよね。

だが、やたらガタイがデカいのに肝心の時刻表示が小さいうえ、いろんな表示が雑然と詰め込まれシンプルな美しさがまったく感じられない、検索でみつけた超クールなオールブラック仕様は廃盤だしね、そんなんでも結局、選択したのがprw-1500j-1jfというタイプで、これも流通在庫のみで実際は新規の出荷は終わってるようだ。
決めてのグットポイントを3っあげてみる。

  1. シリーズの中では時刻表示が大きめで比較的だがレイアウトもシンプル
  2. 気圧高度計、電子コンパスなどフィールドで便利な機能はフル装備
  3. 海辺を長時間踏破するとき安心な潮の干満が分かる

プロトレック

使ってみて実はとても気に入っている。購入して間も無く角田山灯台入りコースで試してみたが、このコース海抜0メートルの海岸からスタートするので、その時点で高度補正をすれば、どの程度の計測精度か推し測ることができるって訳だ。
もちろん1日のうちでも気圧は変動するので誤差のない高度が分かる訳でないが、もう間も無く頂上付近の高度だと思ったらちゃんと到着し、この日、地図の標高との誤差は5M程度、下りの休憩地点でもほぼ地図どおりの値を計測していて、充分に使える。
山行きの下りで、あとどのくらい下りないといけないのか分かるというのは、とても重要だ、GPSで距離が把握できても、残りの高度差が分からないと、行程のきつさ加減が読めないからだ。特に疲労が溜まり膝にきている場合など、励みになるし余裕をもって休憩もできるってことですね。

もうひとつ、海辺の街に住むようになって、MTBになかなか乗れないなーと思っていましたが、海岸の波うち際って、砂がしまっていてMTBならスイスイ走れちゃうんだって、最近になって気が付きました。これが…すこぶる気持ちいい。
日本海夕日ラインはチャリダーにとって、とっても気持ちの良いトレランコースなんですが、MTBの私はロードにすいすい抜かれて、ちょい悔しい。ところがだ、ロードには絶対まねできない砂浜の波打ち際を、キラキラ輝く海に目を細め、フラクタルな波に思わず奇声を発しつつ、だれもいない海岸線を独占したようなビーチライドの楽しいこと。時折、ビーチコーミングのおちゃんがビックリ顔で、こっちを見てるけどね。

 

ビーチライド

なんの話しかってーと、この砂浜ツーリングライドは、さすがに砂が乾いてふかふかなところはきつい、波打ち際の砂がしまっている干潮のときがとってもいいんです。で、潮の満ち引きが一目で分かる時計を買っておいてよかったなーって、話しでした。

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