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ついに、巻機山を紹介しちゃいましょう。
日本百名山にも数えられる南越後の秀麗山は、機織姫の伝説が名前の由来と聞きます。
戦国の時代に、上杉の家老として名高い直江兼次(樋口与六)が生まれ、坂戸城城主景勝と伴に幼年期をすごしたことで有名な越後上田庄あたりは、古来より越後上布と呼ばれるつむぎ織りの里でした。

昔むかし、若く働き者の里人が、母親の病に効くという薬草を探しに山奥に分け入り、日が暮れて迷ってしまい途方にくれていたところ、山中に一人住んでいた機織の姫が、夜道を導いてくれて助けたと云われています。

五十沢地区の裏巻機渓谷からより、塩沢地区清水村からのアクセスが多数派ですが、こちらからでも結構、道のりは遠いので、日帰りで行くには、清水村民宿の前泊がお勧めでしょう。または、登山口のすぐ近くにキャンプ場があり、ここを利用するのも手だ。
山容は女性的で荒々しくはなく、高山植物と池塘がきれい、山頂部は広大な草原で、なだらかな稜線散歩が楽しめ、谷川連峰や奥利根、越後三山、荒沢岳方面の眺望が見事です。百名山の三角点制覇を目的にするより、牛ヶ岳や割引岳まで散策の足を伸ばしてこそ、巻機へ行ったかいがあります。

どのコースも長大で普通の人は往復8時間以上かかる、苗場もそうだが健脚で早起きが苦でない方は楽勝に日帰りができてうらやましい、でも、9合目の新しくてきれいな非難小屋か米子沢源頭の水場付近で幕営し、物の怪や織姫の様子をうかがいつつ、のんびり山頂付近を散歩したりして楽しむほうが、ここら辺の山遊びにあっているように思う。

dsc_1137山頂直下の織姫ノ池と呼ばれる池塘の周りには、ワタスゲが群生し、綿毛が風にたなびく様子を観れば、きっとこのあたりだよねと、古来の言い伝えを想わずにはいられません。

巻機山への行き方

清水村からの登山口、桜坂の駐車場は、100台くらいは停められそうで料金は500円だった。沢入りコースと尾根コースともに、ここが起点となる。
割引沢の沢入りコースはダイナミックでナメ滝がきれいと聞く、是非行ってみたいと思うが、滑落事故が多くて、そのたびに駆り出されている地元ボランティア救助隊が、うんざりしてるらしく、やたら行くな入るなと警告してるので、とても敷居が高い。
尾根コースは、整備されていて危険な所は全く無い、駐車場からすぐにシラカバの林に入り、尾根道を分け入る。六合目の天狗岩とクヌビ沢、割引岳の眺望ポイントに着くまでが、とっても長い! 途中、四合半とか、五合半とかの標識が、なんか、とってもうれしい。

で、到達した六合目は展望台と称され、絶対の休憩ポイントです。
この先、だんだん展望が開けてきて、七合目、八合目あたりからはガレ場となるが、ここまで来ると森林限界を超え、正面に大きく前巻機が見えてきて楽しくなってくる。

天狗岩と割引岳 8合目付近 前巻機(にせ巻機山)

九合目が前巻機の頂で、ニセ巻機とも呼ばれ山頂と勘違いする方もいるとか、ここからやっと本巻機が見えてきて、米子沢などの展望が素晴らしい。
ワタスゲの木道を下っていくと、きれいで立派な非難小屋があり、その先に、織姫ノ池と呼ばれる池塘群が見える。また、小屋の前から沢に向かって下れば米子沢の源頭の水場がある。
ここからは緩やかな勾配を展望を楽しみつつ一登りで、御機屋と呼ばれる山頂広場に到着できる。

巻機山避難小屋 米子沢の源頭と巻機山頂方面 巻機山頂へ続く

一等三角点は実はここではない、牛ヶ岳方面へ少しだけ行った先にありますが、さておき、山頂制覇より、ともかく巻機の山頂部は雄大で、草原に池塘、ワタスゲ、ニッコウキスゲとか高山植物が群生し、御機屋を中心に、割引岳、牛ヶ岳あたりまでを含めて、巻機と言っていいくらい、是非、足をのばしてください。

御機屋と呼ばれる山頂広場 御機屋から登ってきた稜線を望む 御機屋から牛ヶ岳方面の山頂部 谷川連峰朝日岳方面へ続く稜線 山頂部の池塘とワタスゲ 牛ヶ岳へ続く稜線 越後三山(八海山、駒ヶ岳、中ノ岳)

巻機山のベストシーズンは秋の草紅葉の頃なのだそうだが、この時期は日がとっても短いので、あんまりのんびり山頂散歩していると、麓に帰り着くまでに暗くなってしまうかも。若くて独身の男性なら織姫が助けてくれるかもしれないが…

 

越後塩沢の地酒、高千代の話で紹介したが、越後上田庄の清水街道沿いに、高千代酒造の蔵元がある。
是非、街道の酒屋に立ち寄って、最近連続で国際品評会のSuperior Taste Award (優秀味覚賞)なる三ツ星をいただいたらしい看板酒の「巻機」を手に入れて欲しい。
家に帰られてから、巻機山の雄大な山容を思い出しつつ、この美酒を味わってみてはいかがだろうか。

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