トレッキングコース裏巻機渓谷の紹介

裏巻機渓谷は、日本百名山のひとつ巻機山の五十沢地区側に広がる渓谷で、南魚沼市営五十沢キャンプ場の奥地になります。

viewこの鳥瞰図は、カシミール3Dと山旅倶楽部の地図データから作成しました。

大変、手近なフィールドで、紅葉も景観のバリエーションも水もすばらしいし、ほんのちょっとだけ歩を進めるだけですばらしい絶景がひろがるナイスなトレッキングコースなのですが、なにせ誰も紹介しないし、以前は地元の方々もどちらかというと排他的で、通行料を徴収するは、来る人を山菜採り泥棒のように観るはで、あまり評判よくなかったようです。でも近年は、天竺の里とかいう何じゃこれ?の公園施設が整備され、やたら立派な道路拡張も進み、訪れる人も増えてきて人なれしてきたように思います。

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裏巻機渓谷トレッキングコースは、巻機山登山ルート牛ヶ岳コースの一部でもあり、ハイキングコースとしてはちょっと危険です。コースは厳しい起伏も少なく、良く整備されていますし子供でも、高齢の方でも全然、楽チンに日帰りが可能ですが、何せ断崖絶壁(開拓した先人に感謝)あり、沢を渡河(増水時は危険)しなければいけませんので、きちんとした装備をしてきてください。

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裏巻機渓谷トレッキングには、まず五十沢キャンプ場へ来てください、以前にもまして良く整備されています。ここで子供とオートキャンプを楽しむのも良いかもしれません。なにせ日帰りで通過するだけでも(怒らないで)ここの受付でゲートの通行料を払わなくてはこの先に行けませんので、はじめからキャンプのオプションとして捉えていただくといいでしょう。

写真は五十沢キャンプ場の入り口付近でオートキャンプ駐車スペースにもなっているブナの広場です。
トレッキングに行くには五十沢キャンプ場のゲートを抜けて、五十沢川に沿って天竺の里方面へ車で林道を進みます。五十沢川は、巨岩、巨石があちこちに点在し、ついつい珍しくてへばりついて上ってみたい衝動にかられるのは、子供だけではありません。 また、キャンプ場内及び、周辺は、昔から川ガキの水遊び場でした。夏の暑い日は、カジカや放流している魚を捕まえようとあちこちで歓声が聞こえます。

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ところで、前述した天竺の里には幾つかのめずらしいものも観れます。下の写真は風穴(めずらしくない?ゴメン)と、ヒカリ苔です。

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そのほかに、コウモリ岩だとか、なんとか大岩?忘れちゃった。
天竺の里は、バリアフリーの自然遊歩道が整備され、車イスでも山林の中を散策できることになってますが、残念ながら管理もせず利用者に対する気配りも無いずさんな施設で、身障者の方々がほんとに気持ちよく楽しんでいただけるのか私には疑問です。
私たちの近隣地域の人々は、素敵なヒールを履いて素敵な裾も汚さず、どこまでも山の中を闊歩できるような舗装道路を造り、使えない建物を造りさえすれば都会から人が来て、良いことがあるのだといまだに、おーっと、止ーめた。

キャンプ場から舗装林道を進み天竺の里方面へつづら折れの道路を行くと、やがて写真の休憩所があり、 ここに案内板なども設置された駐車スペースと足洗い場?があります。

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ここがトレッキングコースの沢沿いルートへ向かう入り口(今回は終点)となってまして、天竺の里みやて小屋から絶景ルートを起点に不動の滝などへたどり着いた後、渡河し反対側の沢沿いコースから戻ってくる計画の場合、この休憩所に車を停めて、ここから徒歩で天竺の里みやて小屋を目指し舗装道路を登って行くのが良いでしょう。

つづら折れのつまらない道路をたらたら登り、天竺の里へ着くとみやて小屋から、登山道標識に従い裏巻機渓谷トレッキングコースへやっと入れます。この地点でかなりの高度となっていまして、遠く渓谷の向こうに越後三山のひとつ八海山が観えます。
ここからは、ブナや広葉樹の林を気持ちよく歩ける山道となっており、紅葉の季節もお勧めです。 ところでこの山は、木の実が豊富で、写真は山芋のつるだと思う、周りにムカゴがたくさん落ちてるし、そのほかにサルナシの実やなんかも苦もなく集まりますが、熊が棲んでいますし、私のきらいなヘビも多いので、ご用心ください。

ちょっと行くと裏巻機渓谷トレッキングコースは、いきなり断崖絶壁の崖道へと景観を変貌します。

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遥か下方に五十沢川の渓流が観えます。まことに自然の渓流なんですが、砂防ダムと魚止めの滝の上流のため自然の魚はいません、あしからず。
ちょっとびびりつつも先人の築いてくれた山道を進んで行くと、岩を削り、刳り貫いて開拓した絶壁沿いの崖道がつづき、まんが日本昔話を髣髴させるようなとっても感慨深い景観と、バリエーション豊かな絶景がつづきます。但し、写真にも写ってますが小さいお子さんは大人とロープで連結されたほうが安心ですし、雨の場合は滑落しないように足元に充分注意してください。

トレッキングは、ほどなく割石沢を渉ります。

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名称どおり巨岩石を割って水流ができており、こりゃ沢っていうより上から下まで全部滝だ!石橋のうえで見上げて呆然と、下を覗いてぼう然とすくみましょう。
この先も、こんな感じで道がつづきますが、天候が悪化しそうな様子なら、これらの幾つかの沢や岩場を渡ってしまうと帰ることが困難となることがありますので、気をつけましょう。

本トレッキングコースは、写真の不動の滝を折り返し地点とします。

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不動の滝は登山道の分岐案内標識に従い、巻機山牛ヶ岳コースから沢へ降りて行くと数分で到着します。天竺の里から1時間15分くらいでしょう。夫婦の滝を見たい場合には、不動の滝方面へ降りずにもう少し先に進むと観ることができますので、時間に余裕があったら是非、足を延ばしてください。
不動の滝の落差は、30メートルくらいでしょうか、深くて立派な滝つぼで水浴び水泳ができそうですが、とっても水が冷たいですし、なんかヌシが棲んでいるようなちょっと怖い雰囲気なのでチャレンジしたことはありません。また、飛沫が強く天気が良ければ、きれいな虹が架かり、とっても絵になります。
今回紹介しているルートは、不動の滝下で沢を渡河し反対側の沢沿いコースをたどって帰りますが、増水時は危険ですからここから同じ道を引き返すことになります。

沢沿いコースは、夏の暑い時期に訪れると大変、気持ちよく水遊びしながらトレッキングできて楽しいのです。

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写真は、沢を渡河して沢沿いコースへ崖を上り、対岸から不動の滝を撮ったものです。沢沿いコースは絶景コースに比べると整備状態が良くなく、目印のテープもありませんし地震のため地崩れしている箇所もあり、小さな子供連れでは危険でしょう。
但し、夏の暑さを忘れて、たっぷり沢に浸かりたいならこちらがお勧めです。

また、本コースは基本的に飲み水に困りません。巨石の割れ目から綺麗な水が得られます。

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不動の滝から約1時間くらいで写真の魚止めの滝(落差5メートルくらい)に着いちゃいます。ここで再度、渡河し、数分で先に車を停めた休憩施設のある沢沿いコース起点に到着します。

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なお、帰り道途中で車を止め、展望施設から歩いてきた深山の渓谷と巻機山の山容を眺めてみてください。ほんの短いトレッキングコースだったはずですが、きっと少なからず感慨を得られるのではないかと思っています。

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